捨てられないもの

なぜブランド品を売らないの?

「物持ちがいい」という言葉があるように、世の中にはひとつのものを長年大事に使い続けることができる能力をもっている人がいます。
そういった人は、きまって独自の考え方や哲学に基づいて、日ごろから生活の中で物との付き合い方を慎重に選んでいるようにも思えます。

さて、「物持ちがいい人」という話がでましたが、それがさらに質の良いものであったり、使えば使うほど味がでる素材であったりすると、多少痛んだり壊れたりしても、また修理して使うという傾向が強くなるのではないでしょうか。
とくにそれが高価なブランド品の場合には、多くの人がが上記のようなケースに当てはまりやすく、中には世代をまたいで使い続けているものというのも、きっとあるかと思います。

ブランド品と一言でいっても、そこには様々な要素が重なりあって、ひとつのブランドというストーリーを形作っています。
また、人それぞれにそのブランド品を持つ理由も違ってくるのでしょう。
好きなタレントやミュージシャンや役者がつかっているからとか、ブランドのデザインが好きだから、ブランドのもつイメージがなんとなく好きだからといったように、ひとつのブランドに対する印象というものは百人百色といえます。

このように、ブランド品を所有するということは、物をもつということ以上に、そのひとにとって大きな意味を持つことが多く、世の中のブランド品というものが非常に高額な価格を維持していてもそれを購入する人が絶えないというもの、そういったお金以上の価値を感じて憧れや所有欲を感じるのだと思います。
ですので、たとえ使わなくなったり、一時的に飽きがきたとしてもなかなかブランド品を手放したりお店に売ったり出来ない人が多いというのはそういった背景があるのだと考えれば、理解できるような気がしてきます。
物だって長く大事に使ってもらった方が喜ぶにきまっていますものね。

あなたは物との付き合い方、うまくできていますか?